転職30回は『逃げ』じゃなかった。47歳が気づいた『また始める力』という強み【Day 8】」

思考・マインド

「また辞めてしまった。やっぱり俺は、何をやっても続かない人間なんだ」

俺も、ずっとそう思っていました。転職30回。世間から見れば、逃げ、根性なし、続かないダメな人間です。自分でも、長いことそう思って自分を責めてきました。

でも47歳になった今、少し違う見方ができるようになりました。転職30回は、逃げじゃなかった。30回辞めて、30回また始めてきた。それは「また始める力」だったんじゃないか、と。

これは、どん底の俺が人生をフルモデルチェンジしていくドキュメンタリーの記録です。今日は、その「また始める力」の話を、自分の転職の歴史をさらしながら書いておきます。

先に言っておくと、俺は47歳、自己破産、生活保護、転職30回、糖尿病に狭心症。完璧からは一番遠い人間です。だからこれは、うまくいった人間の成功談じゃありません。失敗だらけのまま、それでも何度も立ち上がってきた人間の記録です。そのつもりで読んでください。

転職30回は「逃げ」なのか

「転職30回」と聞いて、たいていの人はこう思うはずです。すぐ逃げる。根性がない。続かない。

俺自身、ずっとそう思っていました。特に20代後半から30代前半、短期離職を繰り返していた頃は、「また辞めてしまった」という罪悪感がいつもありました。世間が普通だと言う「一つの会社で長く勤める」が、自分にはどうしてもできない。そのたびに、自分は社会人として失格なんだと落ち込んでいました。

でも今、47歳になって振り返ると、別の見方ができます。俺は確かに30回辞めました。でも同時に、30回また始めてもいるんです。辞めた回数だけ、ゼロからやり直してきた。そう考えると、「逃げ」という一言だけでは片づけられない気がしています。

俺の自分史――失敗のまま辞めて、それでも次を探した

かっこいい話は1つもありません。ほとんどが、失敗したまま辞めた話です。でも、そのどれにも共通していることが1つだけあります。それは、辞めたあと、また次を探していた、ということです。

20代前半、CADの仕事
体験入社で練習をしていたのに、途中で飽きて別のことをしていました。それが原因で不採用だったんだと思います。当時は「この仕事はつまらない、向いていなかった」と自分で結論づけました。不採用になっても、次を探しました。

20代前半、家具店の接客
接客が苦手で、掃除の呼び出しのときにお客様を放置してしまい、店長に怒られたこともあります。上への挨拶でも反発してしまい、結局解雇。それでも、次を探しました。

20代後半、飲食店
独立したいという気持ちで入ったのに、「楽したい」という甘えが出て、成果も出せずに退職。在籍はわずか1か月。それでも、次を探しました。

30代後半、営業の仕事
体育会系の環境で、朝は大声で唱和。仕事の中身より、その環境そのものが合いませんでした。在籍は1〜2週間。電話で退職を伝えたら、強い口調で叱られました。それでも、次を探しました。

30代後半、飲食店
なかなか仕事を覚えられず、ミスばかり。あるとき、ミスをして上司から物を投げられたことがあり、それに腹を立てて即日退職しました。それでも、次を探しました。

40代前半、居酒屋
串打ちは手先が不器用でまったくうまくいかず、オーダーミスも多くて、自分でも困るほどでした。上司に電話して退職。次の仕事も、住む場所すら決まっていない段階で辞めました。それでも、次を探しました。

並べてみると、本当にひどいものです。でも、これだけ辞めても、俺は毎回また動き出していました。問題は、なぜそれができたのか、です。

なぜ、何度でも再開できたのか

これだけ辞めても、また始められた理由は、振り返ると2つあります。

1つ目は、「必ず自分に合う仕事がある」と信じていたことです。転職するたびに、こう思っていました。「この仕事は向いてない。でも、向いている仕事がどこかに必ずある」。だから「自分はダメだ」ではなく、「この仕事が合わなかっただけだ」と考えることができた。これが、次を探す原動力になっていました。

2つ目は、辞めたあと、自分を責めすぎなかったことです。「また辞めてしまった」と思うことはありました。でも、「自分は人間として終わりだ」とまでは思わなかった。「相性の問題だ」と考えるようにしていたんです。だから、次を探すエネルギーが、いつも少しだけ残っていました。

ここだけ覚えて帰ってもらえれば十分です。自分がダメなんじゃない、その仕事が合わなかっただけ。そう考えられたら、辞めたあとも、また始める力は残ります。

項目「逃げ」と捉える見方「また始める力」と捉える見方
転職をどう見るか続かない、根性がない30回また始めてきた
辞めたあとの自分への言葉自分はダメな人間だこの仕事が合わなかっただけ
次への姿勢もう何をやっても無理次はどうしようかと考える
残るエネルギー自己否定で消耗する次を探す力が残る

この「合わなかっただけ」「自分を責めない」という考え方を、もう少し整理して書いた記事があります。結果が出なくてすぐ諦めてしまうクセとどう付き合うか知りたい人は、こちらが理屈の部分です。
Day 7:結果が出ないとすぐ諦める思考を倒す方法を読む

「続ける力」だけが強みじゃない――「また始める力」という強み

世の中では、「続ける力」が評価されます。一つのことを長く続けるのが美徳だ、と。それはそのとおりだと思います。

でも、合わないことを無理やり続けることが、本当にいつも正しいのか。俺はそこに、少しだけ疑問を持つようになりました。続ける力と、また始める力は、別のものです。どちらが上ということもない。

俺は30回辞めました。でも、30回また始めました。1年続けていれば合う仕事に出会えていたかもしれない、という反省はあります。そこは正直に認めます。それでも、何度でもまた立ち上がってきたこと自体は、俺の欠点じゃなく、力だと思うようにしています。「転職30回」は、見方を変えれば「再開30回」なんです。

このプロジェクトも、実は「再開」だ

今やっているこのプロジェクトも、実は「再開」です。

健康を立て直すことは、何度も挫折してきました。2〜3か月たつと、ジャンクなものや甘いものが食べたくなって、つい食べてしまう。「もう無理だ」とはっきり思ってやめたというより、ただ続かなかっただけ。そういうことの繰り返しでした。

でも今、また始めています。続かなかった過去があっても、また始められる。それは、転職30回で身についた「また始める力」があるからです。今度も、途中で何度かつまずくと思います。それでも、そのたびに、また始めればいい。それだけです。

今日の記録/あなたは今、何を「もうダメだ」と思っているか

今日の俺の記録です。

体重64.20kg、
散歩8,099歩、
食事はそれなりに健康的に、
睡眠は約8時間。

たいしたことは書いていませんが、これも、また始めた今日の一日の記録です。

これを読んでいる人の中にも、転職を繰り返して、自分を責めている人がいるかもしれません。その経歴は、本当に「逃げ」だけですか。それとも、何度もまた始めてきた証でもありますか。続けられなかったとしても、また始めればいい。俺は、そう思ってここまで来ました。

最後に、自分のつまずき方に合わせて、関連する記事を置いておきます。

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