この記事は、転職30回・自己破産・生活保護・糖尿病・狭心症という、完璧から最も遠い47歳の俺が、自分の人生を1日ずつ振り返る自分史ドキュメンタリーです。前回(Day 29)の飲食店を辞めた話の、続きになります。
まず結論から書きます。
2017年9月、俺はずっと憧れていたコールセンターで働き始めました。人間関係も良かった。それでも、たびたびクレームが起きて、「次やったら辞めます」と言った直後に、また辞めました。あの頃の俺は、自分では正直で真面目なつもりでした。でも本当は、相手を気分良くしようという発想がまるでなく、完全に自分中心だったんです。
もしあなたが、クレームばかり受けて自信をなくしていたり、仕事が続かない自分を責めていたりするなら、この記事は少し役に立つかもしれません。「クレームが多いのは自分がダメだからだ」という見方が、少しだけ変わるように書きました。
Day 29の続き──飲食店のあと、憧れのコールセンターで働き始めた
前回、俺は飲食店でミスばかりして、上司に物を投げられて即日辞めました。その話はDay 29に書いています。
そのあと、生活のためにまた仕事を探しました。次に決まったのが、コールセンターの仕事です。派遣会社を通して、あるインターネットプロバイダーのコールセンターで働くことになりました。2017年9月のことです。
じつは俺は、ヘッドセットをつけて働くことに、ずっと憧れがありました。だから、この仕事が決まったときは、ちょっとうれしかったのを覚えています。
2017年9月、初めてのコールセンター(受信)に入った
担当したのは受信(インバウンド)です。かかってきた電話を受けて対応する仕事でした。
コールセンターは初めてでしたが、行きたくないと思ったことは一度もありませんでした。出勤はほぼ皆勤だったと思います。仕事そのものが嫌だったわけではないんです。
人間関係も良くて、すごく仲の良い人が3人ほどいました。よくしゃべったし、一度は仕事終わりに飲みに行ったこともあります。振り返ると、環境としては悪くなかった。むしろ良かったほうです。
人間関係は良かった──それでもクレームは起きた
ところが、良い環境だったのに、たびたびクレームが起きました。
対応中に「上のものを出せ」と言われることが、ときどきあったんです。きっかけははっきり思い出せません。根本的にはお客さん側に問題があったケースもあったと思います。ただ、正直に言えば、俺の言い方が悪くて、お客さんを怒らせてしまったことも、たぶんあったんだと思います。
当時の俺は、「相手が理不尽だ」と感じることのほうが多かった。でも今振り返ると、自分の側にも原因があったと素直に思えます。
「上のものを出せ」──どこの職場でも繰り返されたクレーム
ここで気づいてほしいことがあります。このクレーム、コールセンターだけの話じゃないんです。
以前コンビニで店長をしていたときも、ディスカウントストアで働いていたときも、クレームは結構ありました。常にではないけれど、たまに、どこの職場でも同じことが起きていました。
職場も、業種も、立場も違うのに、同じことが繰り返される。これはもう、環境の問題ではなく、俺自身の中に共通する何かがあったということです。当時はそこに気づけませんでした。
クレームで辞めるのが初めてではなかった話
じつは俺は、コンビニの店長をしていたときも「次クレームが来たら辞める」と言って、本当に辞めています。その話はDay 25に書いています。「どこでも同じことが起きていた」という反復を先に知ると、この記事の後半がもっと腑に落ちると思います。
「次やったら辞めます」と言った直後に、また辞めた
コールセンターでも、結局クレームが続きました。ある日、社員の人から「次やったらどうする?」と聞かれて、俺は「次やったらやめます」と答えました。
そして、その直後にまたクレームが出てしまって、本当にすぐ辞めることになりました。書類上は2018年5月までの勤務になっていますが、実際には2018年の3月から4月の前半くらいには辞めていたと思います。
「次やったら辞めます」と言って、本当に辞める。決断が早い、とも言えます。でも今思えば、そこにも「相手がどう受け止めるか」という視点が、すっぽり抜けていました。
すぐ辞めてしまうクセについて
この「すぱっと即決で辞める」パターンは、この頃ずっと続いていました。決断の早さと、根性のなさ。その両面についてはDay 8(すぐ諦める思考)に詳しく書いています。同じクセに心当たりがある方は、あわせて読むと自分を整理しやすいはずです。
次の居酒屋も2週間、フードバンクに頼った日々──あの街での空白の時間
コールセンターを辞めたあと、ゴールデンウィーク前くらいから、ある海鮮系の居酒屋チェーンのフランチャイズの会社で働き始めました。でも、そこも2週間くらいで辞めています。理由は人間関係でした。
この居酒屋は、俺の正式な経歴には載っていません。期間が短かったことと、転職回数が多すぎて応募書類の経歴を調整していたことが理由です。バレるのを避けるために、社会保険証を再発行した記憶もあります。今こうして書くのは、隠さずに残しておきたいからです。
この街には1年ちょっと住んでいました。でも、仕事以外で何をしていたのか、ほとんど記憶がありません。当時はテレビもなく、動画配信サービスもまだ普及していなかったので、時間の潰し方すら分からなかった。今振り返ると「自分でも何をしていたのか分からない」空白の時間が、とても多かったように思います。
この頃は本当にお金がなくて、食事が取れないこともありました。自分で調べて、フードバンクを利用して食べつないだ時期もあります。惨めだったとは思っていません。ただ、生き延びるために、できることをしていただけです。
振り返り──正直で真面目でも、俺は自分中心だった
当時の俺は、自分のことを「正直で真面目な性格」だと思っていました。嘘をつくわけでもなく、サボるわけでもない。だから、うまくいかないのは相手のせいか、運が悪いだけだと思っていたんです。
クレームが続いても、それは性格が悪いからではなく、相手を気分良くしようという視点が、まだ無かっただけかもしれません。
でも今なら、はっきり分かります。俺は結局、完全に自分中心でした。「相手をどうしたら気分良くできるか」という考え方そのものが、まるで無かったんです。正直で真面目であることと、相手のことを考えられることは、別の話でした。それが、あちこちでクレームにつながっていたんだと思います。
そう考えると、コールセンターも、コンビニも、ディスカウントストアも、飲食店も、根っこは全部同じでした。この「自分中心だった」という気づきは、Day 29でも書いています。
ひとつだけ、小さな光もありました。この頃、家から職場まで片道1時間くらいを、たまに歩いて通っていました。今思えば、俺が近所を散歩するようになったのは、この頃からです。暗い時期の中で始まった、この習慣だけは、あとになって俺を助けてくれることになります。
完璧な人間とはほど遠い自分を、それでも少しずつ整理していく。その原点みたいな考え方はDay 1(60点思考)に書いています。もし「ちゃんとできない自分」を責めてしまう方がいたら、ここも読んでみてください。
自分史と『考え方』をどこから読むか──読者タイプ別ナビ
クレームに悩む人・すぐ辞める自分を責めてしまう人へ
どこでもクレームが繰り返された反復はDay 25、すぐ辞めるクセはDay 8、自分中心だった話はDay 29、土台になる考え方はDay 1へ。
自分史の続き・前の話が読みたい人へ
時系列でさかのぼるならDay 29・Day 28・Day 27・Day 26へ。
ブログ全体の考え方を知りたい人へ
まずはDay 1とDay 3から読むと、この自分史の全体像がつかめます。
次回は、この街を離れてからの話になります。俺の人生は、ここからさらに厳しくなっていきます。


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