すぐ結果が出ないと辞めていた俺の、リフォーム営業3ヶ月の話【Day 21】」

自分史

Day 20の続きです。

家具店を理不尽な理由で解雇されたあと、俺は2004年11月にリフォーム会社へ正社員として就職しました。仕事は個人宅への訪問営業。でも毎日100軒以上断られ、昼食も摂らずに回り続けた末に、電車の中で低血糖で倒れました。そして「すぐ結果が出ない=向いていない」と判断して、数ヶ月で辞めました。

書いているのは、47歳・転職30回・自己破産・生活保護・糖尿病・狭心症という、完璧から最も遠い人間です。

「飛び込み営業がつらい」「断られ続けてもう辞めたい」「すぐ結果が出なくて焦る」――そんな人にも届けばと思って書きます。先に結論を言うと、あのとき辞めたのは俺が営業に向いていなかったからじゃなく、ただ「すぐ結果が出ないとダメだ」と思い込む、考え方のクセのせいでした。

Day 20の続き──家具店のあと、リフォーム会社に入った

前回(Day 20)、家具店を「社長への挨拶が足りない」という理不尽な理由で解雇された話を書きました。今ならありえない理由ですが、当時はそういう会社でした。

とにかく、また次の仕事を探さなければいけません。俺はまた求人を眺める日々に戻りました。

家具店をどんな理由で辞めることになったのか、その経緯はこちらに書いています。この話の流れがつかみやすくなります。
Day 20:理不尽な理由でクビになった俺の、家具店4ヶ月の話

2004年11月、リフォーム会社に正社員として就職した

2004年11月、俺はリフォーム会社に正社員として就職しました。

外壁リフォームなどを扱う会社で、仕事は個人宅への新規訪問営業でした。家具店の接客もうまくいかなかったのに、今度は自分から知らない家のインターホンを押して回る仕事です。今思えば、よりによって、という選択でした。

個人宅をピンポンして回る、新規訪問営業だった

毎日、個人宅を100軒、200軒と回りました。

ピンポンを押して、断られて、次の家へ。また押して、断られて、次の家へ。その繰り返しです。文章にするとたった一行ですが、これを朝から晩まで、何百回と続ける毎日でした。

断ってくる人を責める気はまったくありません。知らない人がいきなり外壁リフォームの話をしに来たら、俺だって断ります。でも当時は、その「断られる」の一回一回が、まっすぐ自分に刺さってきました。

「みんなオッケーしてくれる」と思っていた──断られる耐性がなかった

正直に言うと、俺は勘違いしていました。心のどこかで「ちゃんと説明すれば、みんなオッケーしてくれる」と思っていたんです。

でも、現実はまったく違いました。

この仕事は、1ヶ月、毎日100件を20日も30日も回って、やっと1件取れればいい世界でした。つまり、断られるのが当たり前。断られるのは、挨拶みたいなものなんです。

でも、当時の俺には、それが分かりませんでした。断られることへの耐性が、まるでなかった。断られるたびに「また自分はダメだった」と受け取ってしまっていました。

毎日終電、昼食も抜き。そして電車内で倒れた(低血糖)

毎日、終電で帰っていました。

夜12時頃に帰ってきて、そこから食事をして、すぐに寝る。朝食は食べていましたが、昼食はほとんど摂らずに営業を続けていました。今振り返れば、体にいいはずがありません。

そしてある日、電車の中で倒れました。低血糖でした。病院に行きました。それでも、その後も仕事は続けました。

もし今あなたが、断られ続けてすり減っているなら、これだけ覚えておいてください。
すぐ結果が出ないのは、向いていないからじゃありません。種を蒔き続ける時間が、まだ足りなかっただけです。あなたが今つらいのも、たぶんそれと同じです。

「すぐ結果が出ない=向いていない」と判断して辞めた

結局、すぐには結果が出ませんでした。そして当時の俺は、こう考えました。

「すぐ結果が出ない=向いていない」

これは、種を蒔いてすぐに芽が出ると思い込む、考え方のクセでした。後から振り返って「即結果思考」と呼んでいるものです。営業は、種を蒔き続けて、やっと1件取れる世界。なのに俺は、蒔いてすぐ芽が出ないことに耐えられなかった。

この「すぐ結果が出ない=向いてない」と思ってしまうクセには、名前があります。なぜそう考えてしまうのか、どう抜け出すのかを、こちらに詳しく書きました。今まさに焦っている人に読んでほしい回です。
Day 7:すぐ結果が出ないと焦ってしまう「即結果思考」の話

そして俺は、数ヶ月で辞めました。これも、つらくなるとすぐ手放してしまう「すぐ諦める思考」でした。この2つの考え方のクセが、俺の転職30回の根っこにあります。

「つらくなると、すぐ辞めてしまう」――この繰り返しがどこから来て、何度も転職することになったのかは、こちらにまとめています。仕事がすぐ続かない自分を責めてしまう人に。
Day 8:すぐ諦めて、転職を繰り返した俺の話

今なら分かる──営業は宝探しだった

今なら分かります。営業は、宝探しみたいなものでした。

100件、200件と断られながら、その中からオッケーをくれる1件を探し当てる。断られるのは失敗じゃなくて、宝にたどり着くまでの当たり前の過程です。それが営業という仕事でした。

でも当時の俺は「断られる=失敗」だと思っていました。1件1件の「ノー」を、全部自分への評価だと受け取って、すり減っていった。今思えば、向いていなかったのは営業という仕事のほうじゃなく、俺の「すぐ結果が出ないとダメだと思う考え方」のほうでした。

「断られる=失敗」「すぐ結果が出ない=ダメ」――この白黒思考から少し降りるための、このブログの土台になっている考え方が「60点思考」です。完璧じゃなくていい、と思えるようになりたい人に。
Day 1:完璧をやめる「60点思考」の話

振り返り──あの3ヶ月も、今に続いている

リフォーム営業の3ヶ月は、断られ続けて、倒れて、逃げるように辞めた時間でした。当時は「また続かなかった」と落ち込みました。

でも今振り返ると、見え方が変わります。あの3ヶ月で、俺は「断られるのが当たり前の世界がある」ことを、体で知りました。それに気づくのに何年もかかりましたが、あの時間がなければ、今こうして「営業は宝探しだった」と書くこともできません。回り道に見えて、ちゃんと今の自分に続いています。

出来事当時の見方今の見方
断られ続けた自分は営業に向いてない100件で1件の、当たり前の世界だった
すぐ結果が出ない向いていない証拠だ種を蒔き続ける時間が足りなかっただけ(即結果思考)
数ヶ月で辞めた限界だから仕方なかったすぐ諦める思考で手放してしまった
営業という仕事断られる=失敗宝探し。断られながら1件を当てる仕事

自分史と「考え方」をどこから読むか──読者タイプ別ナビ

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。今のあなたに合いそうなところから読み進めてもらえたら嬉しいです。

■ 今まさに「営業がつらい・すぐ結果が出ない」で悩んでいる人へ

この記事で出てきた考え方のクセを、もう少し深く整理した回です。今の焦りが少し軽くなるかもしれません。

Day 7:すぐ結果が出ないと焦る「即結果思考」の話
Day 8:すぐ諦めて、転職を繰り返した話
Day 1:完璧をやめる「60点思考」の話
Day 9:どん底からの再起の話

■ この続き・前の話を読みたい人へ(自分史編)

この営業の前後の話は、この順番で読むとつながります。

Day 20:家具店を理不尽な理由でクビになった話
Day 19:最初の就職先も、向いていなかった話
Day 18:派遣・工場勤務、仕事にムラがあった話
Day 17:大学中退後、一番輝いていた半年の話
Day 16:大学時代の話
Day 15:高校時代の話
Day 14:中学時代の話
Day 13:小学校時代の話
Day 12:幼少期の話

■ このブログ全体の流れを知りたい人へ

どこから読めばいいか迷ったら、まずこの案内からどうぞ。

Day 3:シリーズ全体の案内
Day 10:続かなかったことの話

今日の記録

  • 体重:64.55kg
  • 散歩:0歩
  • 食事:朝 オートミール(ブロッコリー、アボカド、ミックスナッツ、ゆで卵2個)/
    昼 チキンとブロッコリーとキノコの豆乳クリーム煮/
    夜 野菜スープ(豚肉、ブロッコリー、にんじん、カリフラワー、インゲン、ほうれん草、里芋)
  • 睡眠:22:27就寝、7:23起床、8時間56分

断られ続けて、倒れて、逃げるように辞めたあの3ヶ月も、今に続いています。明日も、淡々と書いていきます。

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