不器用でミスばかり、焼き鳥屋も短期で辞めた――でも「どこでもダメ」じゃなかった【Day 32】

自分史

まず、結論から書きます。

俺はこの焼き鳥チェーンでも、ミスばかりして短期間で辞めました。でも今は、それを「どこでもダメな人間だから」だとは思っていません。ただ、その仕事のタイプが、自分に合っていなかっただけです。

俺は47歳、転職30回、自己破産、生活保護、糖尿病に狭心症。完璧からは一番遠い人間です。不器用でミスが多い人、飲食や接客が向いていないと感じている人にこそ、読んでもらえたらと思います。

Day 31の続き――家を出て、焼き鳥チェーンで働き始めた

前回は、家にも職場にも居場所がなくて、それでも家を出る決断をした話を書きました。

Day 31(家を出た話)はこちら

家を出たあと、俺は焼き鳥チェーンの正社員として働き始めました。次の仕事も住む場所も、ほとんど勢いで決めたようなものでした。時期は冬の終わりごろ。新しい街で、また一から働き始めたわけです。

結論から言えば、ここも長くは続きませんでした。理由は一つじゃありません。でも一番大きかったのは、この仕事が「俺に向いていなかった」ことだと思います。順番に書いていきます。

串打ちが、全然うまくいかなかった――手先が不器用な俺

仕事の中心は、仕込みでした。焼き鳥の串打ち、つまり肉を串に刺していく作業です。

これが、全然うまくいきませんでした。俺はもともと手先が不器用なんです。同じように教わっても、周りのようにきれいに、早く刺せない。串打ちのベテランの人たちからは、厳しいダメ出しを何度も受けました。

言われていることは、正しいんです。俺の手が追いつかないだけで。毎日やっているのに、なかなか形にならない。この時点でもう、「この仕事、合ってないかもしれない」という予感はありました。

「覚えろ」と言われた準備、営業中のオーダーミス

オープン前には、キッチンの端やトングなどを決まった場所にセットする準備がありました。その置き場所が細かく決まっていて、「覚えろ」と言われました。

正直、俺は「写真で残しておいてくれれば、すぐできるのに」と思っていました。でも、そういう仕組みではなかった。だから覚えるのにも時間がかかりました。

営業が始まると、今度はオーダーミスです。これも多かった。自分でも困るほどでした。お客さんの注文を正しく通す、という当たり前のことが、俺にはなかなかできなかったんです。

人間関係もうまくいかず、本部に相談しても空振りだった

仕事だけでなく、人間関係もうまくいきませんでした。店長、串打ちのベテランの人たち、アルバイトの人たち。正直、どの関係も良いとは言えませんでした。

ただ、これを全部まわりのせいにするつもりはありません。今振り返れば、俺自身も壁を作っていたところがあったと思います。無理してそうしていたわけじゃなくて、そもそも当時は、人とうまくやるだけの心の余裕が、自分になかったんです。

特に店長との関係が良くなくて、思い切って本部の人事に相談してみたことがあります。でも、返ってきたのは、逆に俺のダメなところの指摘でした。助けを求めたつもりが、そこでも「お前に問題がある」と返されて終わった感じでした。恨むつもりはありません。ただ、相談する相手も、タイミングも、俺には合っていなかったんだと思います。

昔から、ケアレスミスは多かった

ここで、少し昔の話をします。実は、ケアレスミスが多いのは、今に始まったことじゃないんです。小学校の頃から、俺はケアレスミスの多い子どもでした。

だから焼き鳥屋でのオーダーミスも、突然出てきた欠点というより、ずっと自分の中にあった傾向が、この仕事で特に表に出てしまった、という感じでした。

じゃあ俺は、どんな仕事でも同じようにミスをして、どこでもダメだったのか。振り返ってみると、実はそうでもなかったんです。

「答えのない仕事」なら続いた――向き不向きの正体

思い返すと、コンビニの仕事は5年半続きました。ディスカウントストアでも、それなりに力を出せた場面がありました。

Day 24(コンビニで5年半続いた話)Day 26(ディスカウントストアの話)

この違いは何だろう、と考えて、俺なりに一つの答えにたどり着きました。コンビニやディスカウントストアは、「答えのない仕事」だったんです。売場をどう作るか、どう工夫するか、正解が一つに決まっていない。だから、多少のミスがあっても目立ちにくかったし、自分なりの工夫で結果を出せる余地もありました。

一方で、焼き鳥屋のような仕事は、「答えがはっきりある仕事」でした。串の刺し方も、準備の置き場所も、注文の通し方も、正解が決まっている。てきぱき正確にこなすことが求められる。そういう仕事では、俺のケアレスミスや不器用さが、そのまま目立ってしまう。

飲食や接客の仕事が悪いわけじゃありません。そこで生き生き働いている人は、たくさんいます。ただ、俺という人間との相性が、良くなかった。それだけの話でした。

また、次も住む場所も決めずに辞めた

結局、俺は比較的短い期間で辞める決断をしました。次の仕事も、住む場所も決まっていない状態でです。

この「先が決まっていないのに、すぐ辞めてしまう」という癖は、今回が初めてじゃありません。何度も繰り返してきたことです。そのあたりはDay 8(すぐ辞めてしまう思考)に書いています。

ただ、今回に関して言えば、「合わない仕事だと早く分かった」とも言えます。ずるずる続けて心も体も壊す前に、離れた。決断が早すぎるのは俺の課題ですが、この時ばかりは、悪いことばかりでもなかったと思っています。

振り返り――ミスが多いのは欠陥ではなく、相性だった

当時の俺は、全部を「自分がダメだからだ」と見ていました。串打ちができないのも、オーダーミスも、人間関係も。だから、どこに行っても通用しないんだと思い込んでいました。

ミスが多くても、それはどこでもダメだからではなく、その仕事のタイプが自分に合っていなかっただけかもしれません。

でも今は、こう見ています。

出来事当時の見方今の見方
串打ちができない自分は不器用でダメ手先を使う仕事との相性
オーダーミスが多いどこでも通用しない答えがある仕事で目立っただけ
人間関係がうまくいかない自分は嫌われる人間自分も壁を作っていた
本部に相談して空振り誰も助けてくれない相談先と状況が合わなかった
コンビニは5年半続いたたまたま答えのない仕事なら力を出せた
また短期で辞めた根性がない合わない仕事だと早く分かった

完璧な人間とはほど遠い自分を、それでも少しずつ整理していく。その原点になる考え方はDay 1(60点思考)に書いています。もし「ミスばかりの自分」を責めてしまう方がいたら、ここも読んでみてください。

自分史と『考え方』をどこから読むか――読者タイプ別ナビ

飲食・接客でミスが多くて悩む人・向き不向きを知りたい人へ
「答えのない仕事」で続いた話はDay 24Day 26、すぐ辞めるクセはDay 8、土台になる考え方はDay 1へ。

自分史の続き・前の話が読みたい人へ
時系列でさかのぼるならDay 31Day 30Day 29へ。

ブログ全体の考え方を知りたい人へ
まずはDay 1Day 3から読むと、この自分史の全体像がつかめます。

この街を離れて、俺の人生はまた次の場所へ移っていきます。

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